
木野愛宕神社祭祀の神饌づくりについて
嵯峨愛宕神社から分祀を受けた木野愛宕神社は、1572年より毎年10月23日の夜に祭礼が催されています。この祭礼では五穀豊穣、地域の平安を願って、氏子の手作りの神饌(※1)を供えています。
しかし人員不足などで神饌用の竹串や、ゆり膳用の御供をもち藁で巻く技術、御幣にする紙垂の作り方、各膳の供え方などを継承しないと将来的に作れなくなり、お供えができなってしまいます。木野愛宕神社の神饌の作り方を今のうちに伝承しないと高齢化に伴って伝統文化が守れなくなり、祭礼が出来なくなってしまいます。
神饌(ゆり膳・一の膳・ニの膳・花膳)づくりを地域の人々に体験して貰う機会をつくり、その体験の成果を祭礼当日に、祭壇に飾られた伝統的な夜の祭礼の雰囲気の中で鑑賞て頂きたいと思っています。またその様子を写真やビデオで記録し、ホームページやSNSで発信する事により、木野愛宕神社の神饌の作り方の伝承と木野愛宕神社の祭礼を、若い世代や地域への新しい入居者の方々へ告知したいと思っています。
※1
神饌とは、御饌(みけ)とも言って、お祭りなどで神様に献上するお食事のことで、神様にお食事を差し上げておもてなしをして、そのお下がりを参列した人たちでいただく行為「神人共食(しんじんきょうしょく)」が、日本の祭りの特徴であるとも言われています。

神饌づくりの計画
▪ 竹串づくり
▪ 餅藁(もちわら)そぐり
▪ 紙垂(しで)づくり
▪ 御供(ごく)づくり
▪ 御供(ごく)つき
▪ 各お膳づくり ゆり膳・花膳・一の膳・二の膳
神饌づくりの公益性
地域に伝わる伝統文化(神饌づくり)の活動に、氏子や地域の人々が参加することで、伝統文化を学び、継承する事が出来、木野愛宕神社の祭礼の神饌づくりの伝統的技術を守る事が出来ます。
神饌づくりの公開性
地域の伝統文化を絶やさず、木野愛宕神社の祭礼用神饌づくりの体験を通して、氏子や地域の人々の話題性を広め、地域の人々に伝統文化の継承及び保存に勤めて貰えれば、地域の人々との交流が深まると思います。地域に神饌づくりの体験者が存在するうちに、伝統的な木野愛宕神社祭礼の神饌づくりを体験して貰えます。
神饌づくりの独創性
他の地域では見られない木野愛宕神社祭礼用神饌づくりを学び、地域の伝統文化として継承出来るようにし、活動を通じて、地域の良さを再認識する事が出来ます。

『木野愛宕神社祭祀の神饌づくり』は、左京区まちづくり活動支援交付金の対象事業です。
